20060704

(Japanese/にほんご)



ぼくのほっぺには
ちいさなあざがある。

おじいちゃんのほっぺにも
おんなじ あざが
あるんだって。

おかあさんが いっていた。
おじいちゃんに もらった
ちいさな あざ。

だからぼくには ちょっと
じまん なんだ。


みちをあるいているとき、
でんしゃにのって すわっている
とき、じっと ぼくを
みるひとがいる。

なんで みるのかなあ。

うらやましいのかなあ。

おじいちゃんにもらった
ちいさなあざ。








おじいちゃんと いっしょに
ポーポーという国に いくことに
なった。

みなみのほうのあったかくて
おんがくずきの国なんだって。

で、そこのひとはみんな
ほっぺに ちいさなあざが
あるんだって。

ぼくにもある、おじいちゃんにもある、
ポーポーのひとにもある
ほっぺのちいさなあざ。








ポーポーには はじめていった
のに、ポーポーのひとたちは ぼくのかおを
みても、にっこりわらうだけ。 おどろかない。

あたまを ぽんぽんと たたいていく
ひとも いる。

しらないことばで はなしかけてくる
ひともいる。

きいたことないけど、たのしいことば
だったな。わらいとまざったことば。


(後略)